AFTER THE RAIN
[B1F]
BLACK GANION, テクノウルフ, preparationset (333 / IP), moreru, ENDON (TOKYODIONYSOS)
[1F]
suimin, HAIZAI AUDIO (HAIZAI RECORD), Karnage (Vomitspit), Golpe Mortal (Discipline /NAN+NA / ROIRO)
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SLAVEARTS
【チケット】10/17(月) 12:00PM~ 発売開始(Limited 200)
イープラス: https://eplus.jp/sf/detail/3740650001-P0030001
ZAIKO:https://circustokyo.zaiko.io/item/352021
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マックス・エルンストが1940年から2年の歳月をかけた大作『Europe after the Rain II』は、当時の災厄(戦争、台頭するナチス)に対する悲観を踏まえて描いたものだという。その絵は、破壊され、荒廃したシティスケイプにも、生命の混沌とした活力を控えるランドスケイプにも見て取れる。直接的な関係はないかもしれないが、時代とエリアは異なれど、同名の公演が東京・渋谷 CIRCUS Tokyoにて催される。
ライヴ・アクトは6組。グラインドコアを特定のサブカテゴリに縛ることなくベース・ミュージックからニューエイジにまで及ぶ拡大解釈を採用しながらも、トータルでハードコア・パンクをディフェンドする特異な存在BLACK GANIONと、ノイズ(ミュージック)が持つ非対象性を楽曲単位の構造性 / ナラティヴに配置することでエクスパンダビリティと普遍性の異常な融合を実現したENDONは、共に解散の道を選んでも不思議ではないほどの困難を潜り抜けた新体制でのステージ。『TEXHNOLYZE』のエンディング等に象徴されるレイト90s以降のアニメ / ゲームにおけるトラウマ・シーンをコトリバコの要領で熟成したかの如き、鮮烈なまでのエモーションを撒き散らすmoreruは、東京都内のライヴハウス各所を悶えさせて止まないアクションを投入。ダブ・バンドという一見ルーディ or 洒脱な表現形態を採りながらも、その実大胆なエクスペリメンタリズムと思慮深い情熱を内包するpreparationsetは、1stフル・アルバム『perception』(2020)発表以降の潜伏期間を経た上でのパフォーマンス。名古屋JPN / デトロイトUSAを拠点にダブステップの実験的かつ凶暴な側面を拡張する阿知波卓哉 aka Karnageと、各々ソロでの活動も名高い面々が集い、エレクトロニック・ミュージックがグリッドの外にも存在することを実感させるインプロヴァイゼイションを展開するテクノウルフは、真骨頂であるライヴセットでの出演となる。
DJは、ハイファッションのランウェイからKLONNS率いる東京最深部パーティ「Discipline」までをフラットに横断するEBMオリエンテッドなプロデューサーGolpe Mortal、ライヴ・パフォーマンスのみならずアートブック、DJ、ネットラジオ、VJといった様々なフォーマットの特性を利用 / 誤用することでオタク、ノイズ、レイヴ、レフトフィールドを独自配合するHAIZAI AUDIO、ベース・ミュージック、アフロ・エクスペリメンタル、トライバル・インダストリアルを含むネオ土着を創出するかの如きスタイルで注目を浴び、Mars89との共催パーティ「南蛮渡来」でも知られるsuiminの3名。言及するまでもないが、Live / DJの線引きは情報共有の容易さを最大化するための便宜であって、いずれもが各来場者のレゾナンス如何で当日のハイライトとなり得るだろう。
加えて、現代思想インスパイアのアイテム展開で知られ、本公演のヴィジュアルも手がけるアパレル・ブランド「SLAVEARTS®︎」によるポップアップも予定されている。
ラインナップの列挙から一貫性を見出すもよし、非線形性の事象と捉えるもよし。どちらもナチュラル / ニュートラルな視点として受容できるのが本公演の醍醐味であろう。生存の最前線として発せられる波形に身を投じることが万物理論となる。雨は降り続けるかもしれないが、雲の切れ間に草花が芽吹き、虫々が湧き、動物たちが水場へ集うように。
- 日付
- 2022年12月10日
- 場所
- CIRCUS TOKYO
- 開場
- 17:00
- 開演
- 17:30
- チケット
- 前売り:2,500円/当日:3,000円
- ドリンク代
- 円